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シリーズ日本の第二次世界大戦B 真珠湾攻撃と当時のハワイ

タグ:ハワイ 第二次世界大戦  投稿:2018年08月13日
太平洋戦争の開戦となった真珠湾攻撃は、世界的に日本海軍による奇襲作戦だったとされています。
そして太平洋戦争における日本の主要な相手国だったアメリカは、『リメンバー・パールハーバー(真珠湾を忘れるな)』を合言葉に日本と戦っていくのです。

この真珠湾攻撃に関する世界的な評価について、私は前々から少し違和感を感じていました。
今回は、この真珠湾攻撃に感じる違和感について、いくつかの項目に分けて説明していきます。


真珠湾攻撃は奇襲攻撃だったのか?

第一次世界大戦以降、戦争をする場合は宣戦布告を行うことが国際的なルールとなっていました。
太平洋戦争に関しては、本来、日本側が攻撃の30分前に日米交渉打ち切りを示した『対米覚書』を交渉相手の責任者であるハル国務長官に手渡す段取りになっていたのですが、駐米大使の行動が1時間遅れ、結果として真珠湾攻撃は奇襲攻撃になりました。
当時の日本的には奇襲に類する攻撃はする気だったでしょうが、国際的な批判を回避するため奇襲にならないような手続きも並行して行っていたわけです。
今日において、真珠湾攻撃が奇襲攻撃であったかなかったと問われれば、それは奇襲攻撃になるでしょうが、意図的でなかった部分が十分あったことは間違いありません。
そして前回の記事でも書いた通り、アメリカ自体が日本からの攻撃を受けることを望んでいたため、アメリカ軍の警戒は十分可能で、実際に日本の暗号解読を行い太平洋上の米軍基地には警戒せよとの連絡を入れていました。
そもそも当時の日米関係はいつ戦争が起こってもおかしくない緊張状態だったので、後日の創作物で言われているような『日曜の穏やかな日に突然攻撃が起こった』という状況でなかったことは確実です。


真珠湾攻撃の実態

真珠湾攻撃は艦船及び軍事基地に限定した攻撃で、軍事関係者の死者2345人に対し民間人の死亡者は68人と極めて少なくなっています。
真珠湾戦争以降、アメリカは今日に至るまで『リメンバー・パールハーバー』の合言葉のもと、原爆攻撃や東京大空襲などの民間人を対象にした無差別攻撃を正当化している部分がありますが、このような攻撃と比べ、真珠湾攻撃は通常の戦争行為でしかありませんでした。(奇襲の解釈を除き)
それを証拠に、真珠湾攻撃に関しての戦犯は1人も出ていないのです。


当時のハワイの状況

現在、韓国は日韓併合に日本に搾取され続け、文化も壊されたなどと主張しています。
その真相の話は置くとして、そのような時代にもし日本を蹴散らしてくれるもの存在がいたら、それはまさしく『正義の味方』ということになるでしょう。
では、当時のハワイの状況はどうだったでしょうか?
ハワイ(ハワイ王国)は、1898年に原住民の望まない形でアメリカに半ば強引に併合されており、戦前の韓国と近い状況だったと言えます。(日韓併合は1910年)
つまり、今でこそ当たり前になっているアメリカによるハワイの支配ですが、当時は曖昧な部分が往々にしてあったわけです。
そして韓国の例に当てはめると、真珠湾攻撃で米軍を攻撃した日本軍は正義に味方になります。
これは正しい解釈とは言えないでしょうが(そもそも韓国の主張自体もおかしい)、ただ、日本が万が一に太平洋戦争に勝っていればハワイはアメリカから独立していた可能性が高く、そうなれば真珠湾攻撃は大絶賛されていた可能性すらあるのです。
いずれにせよ、真珠湾攻撃は『勝てば官軍』として不問になるような戦闘行為だったことは確実でしょう。


以上が、真珠湾攻撃に関して私が前々から感じていた違和感についてです。

当然、日本が戦争を始めたことは批判の対象ですが、真珠湾攻撃が、一般市民を対象とした原爆の投下や都市への空襲と比較対象とされたり、またはこれらの攻撃が正当化される理由になっていることは理解できませんし、絶対にあってはならないと思います。
そして世界の人々は、真珠湾攻撃に対して正しい認識及び評価を行い、太平洋戦争で本当に忌むべき攻撃が何だったのか再検証する必要があるかと思います。

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